市史講演会を開催!(9月23日)
9月23日(日)に相模原市史講演会を実施し、今年(平成24年)3月に刊行した市史『考古編』の執筆者の一人、山本暉久(てるひさ)さん(昭和女子大学教授)に「相模原市の縄文遺跡」をテーマに縄文時代を熱く語っていただきました。
当日は、悪天候にもかかわらず、100名の熱心な考古ファンが集まり、終了予定時間を越えて深く聞き入っていました。
「縄文時代とはどういう時代か」に始まり、神奈川県域の縄文遺跡を概観した上で、相模原市内の遺跡の特徴を明らかにし、考古編の成果と課題を確認、相模原市内の主な縄文遺跡について説明をしていただきました。
盛りだくさんの内容を語る中で、縄文時代中期の大規模集落の形成と人口の増加や減少、中期の環状集落から後期の柄鏡形(えかがみがた)敷石住居への鮮やかな転換など、縄文時代の不思議が語られ、聴講者を魅了しました。
また、少しでも興味を持ってもらうため、大会議室前のホワイエに、縄文土器や石器の展示ケースを設置するとともに、遺跡の写真パネルなどを展示しました。
次回の市史講演会は、3月24日(日)に現代の市内の商業施設の変遷などを対象にした講演を行う予定です。(市史編さん班:井上 泰)
津久井町史調査報告書を刊行!!
津久井町史編さん事業の中では、今年度刊行を予定している自然編の基礎資料を得るため、動植物の調査を継続的に進めてきました。そしてその成果は、津久井町の昆虫Ⅰ・Ⅱとして既に報告し、平成24年3月には『津久井町の昆虫Ⅲ』と『津久井町の植物』を発行しました。
『津久井町の昆虫Ⅲ』では、今までに報告できなかった分類群や新たに発見された種類なども記述され、Ⅰ~Ⅲにより約5,100種類の昆虫が記録されていることを報告し、『津久井町の植物』では、植物分野担当の自然部会員が、旧町内を歩いて観察、確認した植物638種を紹介しています。
ホームページの町史刊行物のコーナーから、各報告書の基礎となったデータベースをダウンロードすることができますので、興味のある方は是非ご覧になってください。
(町史担当:守屋博文)